SESの業界構造からみるテンファイブの強み
SESと一口に言っても、その業界構造は複雑で多層的です。
末端の下流工程がメインの事業者と上流工程がメインの事業者では、業務内容、求められるスキル、そして報酬が全く異なります。
しかし、これらの各層が相互に補完し合い、現在の日本におけるITシステム開発業界を支えています。
SES業界の多層構造
SES(System Engineering Service)業界は、一見単純に見えても、実際には複雑で多層的な構造を持っています。
この構造は、上流工程から下流工程まで、様々な専門性と役割を持つ企業によって成り立っています。
各層の企業は、それぞれ異なる業務内容、必要なスキル、そして報酬体系を持ちながら、互いに補完し合い、日本のITシステム開発業界を支えています。
大手ITベンダーの役割
役割
プロジェクト全体の把握と管理、二次ベンダーのコントロールを担当します。「森を見る」視点が重要で、プロデューサーのような役割を果たします。
主な業務
プロジェクトの円滑な推進が最優先課題です。
- コンサルティング提案
- 全体企画・管理
- システム要件定義
- 基本設計
テンファイブのポジション
役割
上流工程から「モノ造り」に携わり、「木を見て森を見る」視点を持ちながらプロジェクトの俯瞰と成果創出を行います。ディレクターのような役割です。
主な業務
各フェーズで成果を生み出すことが求められ、柔軟な視点が重要です。
- プロジェクト進行管理
- プロジェクト詳細設計
- プログラミング
詳細設計とテスト
役割
割り当てられたタスクの遂行と専門性を発揮する役割です。詳細設計書に基づく作業やテストを担当し、専門的な業務をこなします。
案件規模によっては二次ベンダーと同じく進行管理・詳細設計も含めた実務上のプログラミング開発作業に従事する領域となります。
主な業務
キャストや美術スタッフのように、専門的かつ具体的な役割を果たします。
- プロジェクト進行管理
- プロジェクト詳細設計
- プログラミング
- テスト
テンファイブの立ち位置と強み
テンファイブは、主に「二次ベンダー」として業界内で機能しています。この位置づけにより、上流工程から下流工程まで幅広い業務範囲に携わることができます。10名程度の規模でありながら、二次ベンダーとしての地位を確立していることは、テンファイブの大きな特徴と言えます。
テンファイブの強み
- 金融領域におけるIT技術・セキュリティ技術の深い知見
- 上流から下流まで一貫して携われる環境
- 大手ITベンダーからの信頼と長年の実績
- 少数精鋭のプロフェッショナル集団としての専門性
これらの強みにより、テンファイブは小規模ながら専門性の高い技術力と豊富な経験を持つ企業として、クライアントの信頼を得ています。
キャリアパスとしてのSES
SES業界、特に二次ベンダーの業務範囲は、エンジニアとしてのキャリアパスを考える上で理想的な環境を提供します。
要件定義から詳細設計、実際のプログラミングまで、技術力はもちろん、マネジメント能力やビジネス設計のスキルも求められます。
これは、新人エンジニアからミドルエンジニアまで、幅広い層にとって成長の機会に満ちた環境です。
システムエンジニアを目指す方々には、キャリアパスを検討する際、所属する会社がSES業界のどの「立ち位置」で仕事をしているのかをしっかり確認することをお勧めします。
テンファイブのような二次ベンダーは、技術力の向上とキャリアの幅を広げる絶好の機会を提供しています。
社会のニーズに応えるシステム開発において、各層の企業が協力し合い、より便利で豊かな社会の創出に貢献しています。
ご興味をお持ちいただけましたら是非ご覧ください。