PHPでは、よく使う処理を関数としてまとめることで、プログラムを効率的に整理できます。
本記事では、関数の基本的な定義と呼び出し方、引数と戻り値の扱い方、PHPに用意されている組み込み関数と自作するユーザー定義関数、さらに最近重要性が増している可変長引数についてもわかりやすく解説します。
目次
関数の定義と呼び出し
関数は「一連の処理に名前を付けて再利用できる仕組み」です。
関数の定義方法
<?php
function greet() {
echo "こんにちは！";
}
>functionキーワードに続けて、関数名と丸括弧 () を書き、中括弧 {} 内に処理を記述します。
関数の呼び出し
<?php
greet(); // 関数を呼び出すと処理が実行される
>引数と戻り値
関数にデータを渡す（引数）ことも、処理結果を受け取る（戻り値）ことも可能です。
引数のある関数
<?php
function greet($name) {
echo "こんにちは、" . $name . "さん！";
} greet("田中"); // 「こんにちは、田中さん！」と表示
>戻り値を持つ関数
<?php
function add($a, $b) {
return $a + $b;
}
$result = add(3, 5);
echo $result; // 8
>return を使うことで、関数の実行結果を外部に返すことができます。
組み込み関数とユーザー定義関数
組み込み関数（標準搭載）
PHPには最初から多くの便利な関数が用意されています。
strlen()：文字列の長さを取得array_merge()：配列同士を結合date()：現在の日付・時刻を取得
<?php
echo strlen("Hello"); // 5
>ユーザー定義関数
自分で関数を定義して、独自の処理をまとめることもできます。
<?php
function multiply($a, $b) {
return $a * $b;
}
echo multiply(4, 5); // 20
>可変長引数（…$args）
PHP5.6以降、可変長引数（Variable Length Argument Lists）が使えるようになり、引数の数が不定な場合にも対応可能になりました。
可変長引数の例
<?php
function sum(...$numbers) {
$total = 0;
foreach ($numbers as $number) {
$total += $number;
}
return $total;
}
echo sum(1, 2, 3, 4); // 10
>...を付けたパラメータは、自動的に配列として関数内で受け取れます。柔軟な関数設計に非常に役立つテクニックです！
まとめ
今回はPHPにおける関数の基本を学びました。
関数を使うことで、コードの見通しが良くなり、再利用性も高まります。
引数・戻り値・可変長引数をマスターして、より実践的なコーディングに役立てましょう。
