PHPを使った開発を始めるには、まず基本文法の理解が欠かせません。
本記事では、PHPコードの書き方から、変数とデータ型、演算子、定数までを初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
ここを押さえておけば、実際の開発でもスムーズにPHPを使いこなせるようになります!

PHPタグの書き方
PHPはHTMLの中に埋め込んで使うことができるサーバーサイドスクリプトです。PHPコードは次のようなタグで囲んで記述します。
<?php // PHPコードはここに書きます>
例:文字列を出力する
<?php echo "こんにちは、PHP!"; ?>
<?php
で始まり ?
>で終わるのが基本です。
HTMLと組み合わせて使う場合も多く、テンプレート言語的な役割も果たします。
変数とデータ型
PHPでは変数を$
記号で定義します。
データ型は自動的に判別される「動的型付け言語」です。
変数の例
<?php $name = "田中"; // 文字列型
$age = 28; // 数値型
$is_admin = true; // 真偽値(ブール型)
$scores = [90, 80, 70]; // 配列
?>
主なデータ型
- 文字列(String):ダブルクォーテーション
" "
またはシングルクォーテーション' '
で囲む - 整数(Integer):例)
100
- 浮動小数点数(Float):例)
3.14
- 真偽値(Boolean):
true
またはfalse
- 配列(Array):複数の値を1つにまとめるデータ構造
PHPでは変数の型は指定不要ですが、何の型が代入されているかを意識することで、エラーを防ぎやすくなります。
演算子の基本
演算子は、数値計算や条件分岐などに使う記号です。種類ごとに用途を覚えておきましょう。
算術演算子
+
:加算-
:減算*
:乗算/
:除算%
:剰余(あまり)
<?php
$a = 10;
$b = 3;
echo $a + $b; // 13
?>
比較演算子
==
:値が等しい===
:値と型が等しい!=
:値が等しくない<
,>
,<=
,>=
:大小比較
<?php
$a = 5;
$b = "5";
var_dump($a == $b); // true(値が同じ)
var_dump($a === $b); // false(型が違う)
?>
論理演算子
&&
:AND(両方がtrue)||
:OR(どちらかがtrue)!
:NOT(否定)
<?php
$is_admin = true;
$is_logged_in = false;
if ($is_admin && $is_logged_in) {
echo "管理画面へようこそ!";
} else {
echo "アクセスできません。";
} ?>
定数の使い方
定数は、一度値を設定すると変更できない変数のようなものです。define()
関数やconst
キーワードで定義できます。
定数の定義方法
<?php define("SITE_NAME", "テンファイブ"); echo SITE_NAME; ?>
<?php const TAX_RATE = 0.1; echo TAX_RATE; ?>
一般的に、定数名は全て大文字で記述することが慣例です。
まとめ
今回はPHPの基本文法として、タグの使い方、変数とデータ型、演算子、定数について解説しました。これらはすべてPHPプログラミングの土台となる重要な要素です。