大学の同窓会。毎年、ゼミの仲間で集まり、子ども連れで顔を出す──そんな気の置けない場で、太田さんはある同級生に声をかけました。「小さい会社だけど、転職して楽しくやってるよ。一緒にやりたい人はぜひ」。その一言が、一番近くで聞いていた同級生の心に届き、後の入社につながっていきます。
大手SIerで約15年、金融システムひと筋に歩んできた太田さん(PL兼PMO)。2年前、「大手=安心、中小=不安」という自らの思い込みを越えてテンファイブに飛び込みました。そして今、かつての自分と同じ立場の人に「おいでよ」と言える側になっています。なぜ、そこまで言い切れるのか。2年働いて見えてきた“確信”を伺いました。
入社時のインタビュー記事はこちらで公開しています。

プロフィール
太田 康善(おおた やすよし)/PL 兼 PMO
新卒で大手SIer(金融システム部門)に入社し、約15年在籍。PLとして最大30名規模のチームマネジメントを担う。2023年にテンファイブへ入社。現在はある銀行案件で、一次請けの立ち位置からプロジェクトを推進。前職では長く同じシステムの保守に携わり、転職後は官公庁案件など新しい領域にも挑戦している。
「小さい会社だけど、楽しくやってるよ」──同級生を誘った日
── これまで繋がりのある後輩や同級生を、テンファイブに誘っていますよね。どんなきっかけだったんですか?
実は、まったく予想していなかったところから始まったんです。ちょうど新卒採用で苦戦していて、去年は一人も採れなかった時期でした。そんな時、母校の学園祭──ホームカミングデーがあって。毎年ゼミの仲間で集まる恒例の会で、子どもも連れて、みんなで飲んだり、車で移動してご飯に寄ったり、という感じなんです。
その会で、たまたま僕が抽選の景品に当たって、みんなの前で挨拶をすることになって。ちょうど転職して1年経った頃でもあったので、「情報系でプログラミングをバリバリやってきた皆さんへ。小さい会社だけど、転職して楽しくやっているので、一緒にやりたい方はぜひ」と。刺さるかどうか分からないまま話したんですが、それを一番近くで聞いていたゼミの同級生に響いた、という流れでした(笑)
── その後、じっくり話す機会が?
はい。彼が運転して、僕が助手席で、2時間くらい車で移動する時間があって。そこで会社の話をしました。「中小だけど、金融業界だから堅い」「前職の大手からの受注などパイプも強くて、なかなか潰れにくい」「メンバーもベテラン揃いで、8割方は知っている人。だから安心感がある」と。誘う為に話していた訳ではないんですが、自分がなぜ納得して入社したのか、古くから私を知っている同級生の彼だからこそざっくばらんに本音で話していた内容で、彼の不安も、そこでほとんど解けていったのだと思います。
2年前の自分なら、言えなかった
── 「おいでよ」と言えるようになった。2年前のご自身との一番の違いは?
正直、就活のときも転職前も、「大手は安心、ベンチャー・中小は不安」とずっと思っていました。だから2年前の自分は、まさか自分が人を誘う側になるとは思っていなかったと思います。
彼に一番響いたのは、「望んだことに、ちゃんと応えてくれる会社だよ」という点だったと思います。
僕自身、前職では10年以上も同じシステムの保守を担当していて、他のシステムや他の業種を経験できなかった。でもテンファイブに来てからは、「いろいろやってみたい」という声に対して、官公庁の案件など新しい挑戦の機会を実際に用意してもらえた。代表にも「やりたい」と声を上げれば、相談に乗ってくれる。彼は今のライフスタイルに合った働き方を大事にしたかった。テンファイブなら案件ごとに希望を出せば環境を作っていける──そういう具体的な話ができたのも大きかったと思います。
大手と何が違ったか──「スピード感」という驚き
── ありがとうございます。順風満帆の大手からベンチャーへの転身に聞こえますが、実際に入ってみて、大手と一番違うと感じた所はありませんでしたか?
やっぱり大手と中小の違いはスピード感ですね。中小だからこそ、経営層までの距離が短い。その分、こちらも早く考えて、どう進めたいかを決めないといけない。「今、考え中です」と言っていると、「いや、もう1週間経ってるよ」となる(笑)。時間の軸が違うんです。
大手だと、大きな決断ほど「どれだけ考えたのか」「どれだけ人を巻き込んだのか」を問われる。逆に言えば、個人が判断を求められる場面は少ない。数ヶ月〜半年くらいのスパンで考えていけばいい、という感覚でした。今は、どんどん決めていかないと話も進まないし、課題が溜まるだけ。そこは苦労、驚きもありました。
── 逆に「良い意味で」の違いは?
その“決めていく”ところに、より近い場所で関われることですね。大手だと、要員を増やしたり提案したりするにも、営業を通して、いろんな人を巻き込んで……となる。今は「太田さんが話をつけて決まったなら、それで行こう」となる。必要なら代表が入ってきてくれることもある。経営や意思決定との距離が近いまま動ける。そこは僕にとって大きなプラスです。
「早く動いてよかった」と確信した瞬間
── 「テンファイブに来て間違ってなかった」と、最も強く思えたのはどんな時ですか?
「早く動いてよかった」と思ったのは、AIの浸透ですね。2年前ちょうどAIが出始めた頃に転職して、去年あたりが一番のトレンドになった。テンファイブは中小だからこそ、AIのようなトレンドへの感度が高くて、実際の案件でも「PoCでいいから、とりあえず作ってみよう」と素早く動ける。関わっている取引先の企業様も大手で最先端をやっているメンバーの方々もいらっしゃるので直接話を聞けて、勘所をつかめる。
これがもし大手のままだったら、「会社でこういうAIツールができたらしい」とチャットで投げてみて、「あんまり反応良くないな」「使えるのかな」と様子見しているうちに、時間が過ぎていたように思います。転職のタイミングが遅れていたら、この感覚は掴みきれなかったと思います。良いタイミングでした。
15年の大手経験は、ここで報われた
── これまでの大手15年の経験は、今どう活きていますか?

すごく活きていると実感しています。大手にいたということは、SIの構造で言えば一次請け・二次請けの、より上位にいたということ。お客様との距離が近いんです。今はある銀行案件で、行員の方と同じような動きをさせてもらっていて、ユーザー部門やベンダーに直接連絡を取って、どんどん進めています。
これが二次請け・三次請けだと、上位を飛び越えて話を進めるのはどうしてもブレーキがかかる。でも僕は一次請けで銀行のご担当と直接やり取りしてきた経験があるので、その体制が身についている。「一次請け側で何が求められるか」が分かった上で、二次・三次の立場でも言葉を出せる。お客様も、最終的には「自分で動いて問題解決してくれる人が欲しい」んです。プロジェクトを回すために「ここは自分が動かないと」という感覚が、自然と身についている。二次・三次だけを長くやっていると、上位が実際にどう動いているかは見えてこない。そこの経験が、今かなり活きていますね。
だから、迷っている人へ伝えたいこと
── かつての自分と同じく「大手を出るか」迷っているベテランへ、今だから言える一言は?
まず、大手には大手の良さが本当にあります。長くいればいるほど経験も積めるし、「自分の居場所が確保されている」という安心感は大きい。安心感を求めるなら、大手が一番だと僕も思います。
ただ、転職を考えるということは、たぶん「環境を変えたい」という気持ちがある方だと思うんです。そこでまた大手に転職で行くと、多少ポジションや仕事内容は変わっても、最終的に求められるのは“大手の中での動き”で、劇的には変わらないのかな、と。「他も経験してみたい」「現場でベテランと言われるけれど、他で通用するのか不安」──そういう挑戦したい気持ちがあるなら、中小はおすすめです。僕自身、2年で4つの現場を経験しました。正直マッチしなかった現場もありますが、それも一つの経験になりました。
「中小は潰れるのが不安」という声もあると思います。でも、うちは金融で長年の実績を積んでいるので、正直そう簡単に潰れることはないだろうし、僕自身「潰すつもりはない」という思いで働いています。立ち上げたばかりの会社に比べれば、安心感を持って、いろんなチャンスに巡り合える環境です。
── 大手の若手や、これからエンジニアを目指す若手にとっても、テンファイブは“間違っていない選択”だと思いますか?

そう思います。うちは大手出身の先輩など、大手から転職してきたメンバーが多い会社なんです。つまり「大手も中小も、どちらの動き方も知っている」人が揃っている。だから安心して一緒に仕事をしていける。「まず挑戦してみたい」という方なら、ぜひ選んでほしいですね。一緒に頑張っていけると思います。
これから──経験を、次の世代へ
── これからテンファイブで実現したいことは?

今は同じ現場に中間層の若手が一人いて、考え方や進め方を教えているところです。AIに置き換わっていく部分は確かにあって、特に製造(コーディング)は、仕様さえ分かればという領域なので、一番移り変わりが激しい。
でも、上位に来るほど、プロジェクトの検討は複雑になります。遅延している時にどれを優先するか、何を譲って何を譲ってはいけないか──そういう“勘所”は、プロジェクトの中で非常に重要なファクターで、なかなかAIには代替できない。きれいなプロジェクトばかりではないですから。
ここは、ベテランが「こういう時はこう動く」という経験を伝えていく必要がある。まさに今、若手に話しているようなことです。そういうところで、力になっていきたいと思っています。
テンファイブで働くことに興味を持った方へ
テンファイブには、大手も中小も知るベテランが揃い、経験を活かしながら新しい挑戦ができる環境があります。「環境を変えたい」「もっと自分で動きたい」と感じている方は、まず気軽に話を聞いてみませんか。